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- 生い立ち
- 伊勢佐木町通り、1・2丁目入り口のウエルカムゲート近くの老舗『みのや本店』は「横浜風和菓子店」を目指し一大改革に乗り出している。3代目社長の自覚である。ヨコハマ風とは何か。和と洋とがまざり合ったバタ臭さ。和菓子だからといって即和風である必要なし。経営者努力が続く。
創業明治43年現在地で開店した。初代は岐阜から来浜してきた。
当時は好景気で、いつも店頭は客が黒だかりしていたそうだ。だが、関東大震災、戦争、占領下、やっと日本の独立。月々の波は大きかった。
このたびの本店の改装では洋風を大いに取り入れている。シャッターによる閉店時の暗さを無くすため常時ガラス張りの状態とする。
店の入口および中央部は[洋]を強調、奥は[純和]に。トイレも見どころとしている。黒白色をトーンに明るく、ちょっとリッチなムードを考えてのこと。
先代がつくった看板は入日の「洋」の中の「和」としている。2階にある工場の様子、菓子をつくる作業の様子はテレビカメラで店内のお客さまが見ることもできるようにしてある。
また、お客の嗜好の移り変わりの研究も余念がない。
@甘味をおさえた
Aやわらかい
B手軽さ
C小さい・…・とあるが、すべて「まず、おいしくなければ」が大前提であるが、
@製品の配合<br>
A召しあがりやすさ(そのためにはこれまでの商品の形を変えたり、サイズを小さくする。ハンドバックに2、3個くらい常に入れておけるように工夫する)
Bしかも素材を生かす。(小豆なら、小豆の風味を出せるよう)このように検討に時間を惜しまない経営陣は、さらに商い開発をすすめている。
3代目としては現在の和菓子に止まるべきか、販売方法をどうするか、現在の和菓子を、そのままで形態(体)を変えるのか……などと想いはそれこそ尽きないのである。
みのや本店
〒231-0045
横浜市中区伊勢佐木町1−3−2
TEL:045-251-6350
URL:
https://minoya1910.official.ec/
定休日:不定休
交通:
JR、市営地下鉄関内駅から徒歩3分